イマドキのお墓レポート
緑豊かで閑静な住宅街のなかに、由緒あるお寺が点在する港区高輪。今年、この地にイベントホールのような近代的な建物ができました。最近よくテレビなどで聞く「樹木葬・永代供養墓」の道往寺 高輪庭苑です。
「お墓といえば石」という考えが染みついてしまっているので、「本当に木で大丈夫?」って気持ちがありましたが。高輪庭苑を見学してみると、その設備に驚きました。1本のシンボルツリーのもとに鮮やかな花々が咲き誇り、どれも花木に囲まれたお墓になっています。タイプにもよりますが、まず13年間は骨壺のまま埋葬されるとのこと。単純に「木のある土に返す」だけだと不安が残りそうですが、こんな綺麗で設備の整ったところだったら、樹木葬でもいいかなって思えてきます。
高輪庭苑は、独身の方や跡取りがいない夫婦、お墓を買うのはちょっと・・と考えている人など、さまざまな人たちに受け入れられそうな気がします。また、残された家族も「ここに来てリフレッシュしよう」とお墓参りが楽しみになりそうな優しい雰囲気でした。見学や生前の申し込みも可能なので、近くに来た際にちょっと寄ってみてもよいかもしれません。ちなみに、宗派も問わず、お墓の継承者も不要とのことです。
道往寺は、2013年1月に建て替えが完了したばかり。建物2階には本堂や関連施設があり、こちらも宗派を問わずに利用可能だそうです。天井にも窓がある本堂は、自然光が溢れる斬新な造りで、それでいて、なんだか落ち着きます。また、1階には家族葬ができる葬儀場も併設されていて、安心して全て任せられそうです。
今後は、結婚式やお寺好きの男女が集まる婚活など多様なイベントを実施していくようです。都心の利便性と気品がある高輪庭苑は、いままで持っていたお墓やお寺のイメージを変えてくれます。もしかしたら、これからは都会暮らしに疲れてしまった人たちがほっとできる心の拠りどころにもなるかもしれませんね。
1988年生まれ。早稲田大学卒、都内在住OL。 大好きだった祖母の死をきっかけにお墓のあり方に興味を持つ。最近の関心事は、人々の価値観とともに変わりゆくお墓のカタチについて。 休日はカフェでゆっくり読書が好き。
道往寺 ⾼輪庭苑の概要
霊園区分 |
寺院 |
総面積・区画 |
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開園年 |
2013年3月3日 |