イマドキのお墓レポート
都心の一等地・元麻布にある「麻布浄苑」は、まだ世間に永代供養墓・納骨堂があまり知られていなかった1996年に開苑しました。敷地内からは六本木ヒルズなども見ることができますが、都心ながらも静寂な住宅街に位置しています。忙しい現代人にとって「ついでのお墓参り」ができる、良アクセスな環境にあるのが特徴だと思います。
納骨堂は屋内外にあります。2013年には新たな屋内納骨堂も完成し、こちらは暖色系のライトで温かい雰囲気になっています。いずれの納骨堂も、残された者がゆっくり安心してお参りできるような環境が整っていると感じました。また、同苑では、50年間預かられた後に、合祀されるようです。もちろん生前予約も可能で、毎朝僧侶による読経がなされたり、祥月命日にはお経があげられたりするので、後継者がいなくて心配な人も安心してお任せできると思います。
また、敷地内には観音堂があり、こちらには分骨された小観音像を安置することが可能です。つまり、納骨堂の前と観音堂の二つで、参拝ができるようになっているんです。ここでちょっとおもしろいなと思ったのは、納骨堂の前の線香立てが「移動式」になっていること。自分のご先祖様が納められた納骨堂の前まで線香立てを移動させて、お参りすることができるようになっています。まさに、納骨堂らしい仕組みですよね(線香等も用意されているので、手ぶらでお参りができます)。
また、「納骨堂の場合、地震が起きたらどうなるんだろう?」と思いましたが、東日本大震災の時には、六本木ヒルズが大きく揺れるなか、同苑での被害は全くなかったようです。耐震もしっかりされていると安心だと思います。
同苑へは地下鉄2路線を利用して行けます。東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」44番出口より徒歩10分、東京メトロ日比谷線「広尾駅」1番出口より徒歩12分です。また、JR山手線目黒駅より都営バスを利用することもでき、駐車場も4台分完備しています。
新設屋内納骨堂(漆風納骨堂)
屋外納骨堂は2009年に完成
合祀墓
地上2階の法要ホール、30名の程度の収容が可能
1988年生まれ。早稲田大学卒、都内在住OL。 大好きだった祖母の死をきっかけにお墓のあり方に興味を持つ。最近の関心事は、人々の価値観とともに変わりゆくお墓のカタチについて。 休日はカフェでゆっくり読書が好き。
伝燈院 麻布浄苑の概要
霊園区分 |
民営 |
総面積・区画 |
/1000 |
開園年 |
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