永代供養墓の形態
ここでは、永代供養墓のさまざまな形態とその特徴についてご紹介します。
永代供養墓の形態
永代供養墓と一口に言っても、その形態はさまざまです。最も一般的な永代供養墓は、地下あるいは半地下に骨壺を安置するための納骨室を造り、それを台座として上に像・塔・碑などを建立したものです。
寺院では、釈迦像や観音像などの仏像、多宝塔や五輪塔などの仏塔といった宗教的なシンボルを奉安したものがよく見受けられますが、民営霊園では、モニュメントとして宗教色のない塔や碑を建立したものもあります。
また、納骨室を地上に造ったものもあります。人間がやっと一人入れるぐらいの大きさのものから、建物のようになっているものまで、その規模もさまざまです。
永代供養墓の個々の形状に関しては、お堂の形を模した「納骨堂型」、塔の形をした「納骨塔型」、古墳や塚をイメージさせる「納骨陵型」と呼ばれているものがあります。また、屋内にある納骨室が仏壇形式あるいはロッカー形式になっている大規模なものは一般的に「霊廟」と呼ばれていますが、この霊廟を永代供養墓にしている場合は「納骨廟型」と呼ばれます。
一般的な永代供養墓の場合、納骨室の内部には骨壺を安置するための棚が設けられています。個々の納骨スペースごとに、棚を仕切ったり、扉を付けたりしたものや、内部をすべて御影石張りにしたものなどもあります。
公営霊園では、「供養」という宗教的な意味合いを含む言葉は使われないため、永代供養墓ではなく「合葬墓」(合葬式墓所、合葬式納骨施設)という名称が用いられています。合葬墓のほかにも、独立した石塔を建てる「個別墓」や、石碑や石塔を一つの区画に並べた「集合墓」といったものもあります。
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